安全管理手法の「4M4E手法」とは何か
- 安全管理その他
「4M4E」とは、事故の原因を・対策を整理するための方法として、アメリカ国家航空宇宙局(NASA)などで採用されています。
わが国では、鉄道業界や医療の現場において誤りを防ぐためのリスクマネジメントを進めるための手法として用いられています。
①4M
事故の具体的要因をあらわすもの
・「MAN」(人間)
・「MACHINE」(物、機械)
・「MEDIA」(環境)
・「MANAGEMENT」(管理)
②4E
事故の対策をあらわすもの
・「EDUCATION」(教育)
・「ENGINEERING」(技術・工学)
・「ENEORCEMENT」(強化・徹底)
・「EXAMPLE」(模範・事例)
と言った意味を持ちます。
そして、「4M4E」とは、事故の具体的要因と対応策をマトリックス表にし、まず事故の具体的な要因を記した後、教育、技術、強化・徹底、模範・事例の面から対応策を記すものです。
マトリックス表により、4つの「M」で事故要因を分析し、4つの「E」で対策を立てることで、原因と対策をより明確にすることができます。たとえば、過去の災害事例についてマトリックスを作成し、事故要因などの分析結果を記入し各委員が発表するなど、関係作業者らに周知徹底し、安全意識の啓蒙のために役立てることが望まれます。
さらに、災害防止のためのマニュアル作りや安全教育の実施などを当して、より有効的に活用すべきです。