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建設業の一人親方等を管理する事業者

①重点実施事項

一人親方等に以下の3点について実施させ、重点的にパトロールを行いましょう。 ・現場の安全設備の不具合を発見したら改善を申し出させること ・現場の安全設備を取り外したら必ず復旧させること ・ひと作業ひと片付けを実施させること

②安全運動

災害防止のため現場の実作業で実施させ、一人親方等へ安全管理活動の定着化、習慣化を図ります。

・声掛け運動

現場での挨拶は「声掛け運動」の基本です。保安帽の見やすい場所に氏名を記載し、挨拶時に名前を呼び合うようにしましょう。しかし、運動の本来の目的は、作業員の不安全行動を見逃さず、不安全行動を注意する声掛けにあり ます。体調不良の作業員に対し「大丈夫か?」など、優しい声掛けも併せて行うとよいでしょう。

・KY活動

最近では、「現地KY」を実施することが普及しています。一人親方等は現地で「一人KY」を行うことになりますが、作業の危険度や頻度を点数化して評価し、危険予知を重点的に行うなど、リスクアセスメント手法を取り入れた「一人KY」を実施する。

・指差呼称運動

作業開始前に作業場所を指差呼称により点検しましょう。人間は見たいと思うものしか見ないものです。視線に指を添えて見ることで、見たくない現場の不具合を発見することもあります。大きな声でなくともよいので、「指差確認」運動として持ち場を点検してください。元請も指差確認をしながら現場を巡視するのも、「指差呼称運動」が定着するひとつの方法でしょう。

・グーパー運動

重機の後方確認が不十分でバック時に作業員と接触する危険があります。重機の旋回範囲内にやむを得ず立入る場合は、運転者に手でパーを合図し、運転者がグーを返すことで、お互いに確認し合ってから立入るようにしてください。

・3・3・3 運動

吊り荷による飛来落下災害を防止するため、玉掛けが終了した時点で玉掛け者が行う運動が「3・3・3 運動」です。その内容は玉掛け後3秒待って、地切り30cmで荷振れがないよう荷を安定させ、介錯ロープを用いて荷から3m離れて荷を吊り上げるようにしてください。

・ヒヤリ・ハット運動

作業終了後に協力会社の職長が作業員全員からヒヤリ・ハットの有無を聞き取り、ヒヤリ・ハットがあれば元請に報告させ、ヒヤリ・ハット防止対策を実施する運動を「ヒヤリ・ハット運動」といいます。ヒヤリ・ハットをなくすことにより、災害の芽を事前に摘むことができます。

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