「ステルス値上げ」とは
ステルス値上げ
ラジオを聴いていると「ステルス値上げ」というワードが出てきました。
ステルス値上げとは、製造コストは上昇しているが、販売価格は引き上げたくないという企業の防衛策。
製造コストが上昇しているため販売価格を上げるのが一般的である。
しかし、消費者は敏感なので販売価格を値上げすると販売不振になる。
そこで「ステルス値上げ」が生まれる。
ステルスとは、航空機・ミサイルが敵のレーダーで早期発見されないようにすること。
英語で、「隠密」、「こっそり行うこと。」という意味。
代表的な言葉に「ステルス戦闘機」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。
食糧品である「せんべい」を例にとると。
販売価格は同じ100円でも以前は10枚入りが8枚になっている。
ソーセージなどのように価格は同じでも小さくなっているものはわかります。
しかし、袋も同じ大きさで中身が減っていることに気づかないこともある。
エネルギーや生鮮食品など節約が難しい品目の値上がりで、家計の節約志向がぶり返す懸念が出ている。
今や、消費者の「体感物価」が上昇している。
「体感物価」は「体感温度」と同じで、気温は高いが風が強い場合は高い気温にもかかわらず寒く感じる。
これで、本当にデフレ脱却になるか。
春闘で2%以上の賃上げをすると、果たして食料品やエネルギー関連の上昇を差し引いて実質賃金は上がるのだろうか。
実質賃金が上がると教科書どおりにデフレ脱却になるのか。
まだまだ、先の読めない経済状態に変わりはありません。