マイナンバーに関心と不安
2015年10月から国民にマイナンバーの通知が始まり、2016年1月からは企業も実務でマイナンバーを使っていかなくてはならない。
現時点では、「マイナンバーの内容を知っている」という段では遅いと思います。
従業員の特別個人情報の収集、運用、保管、廃棄について基本方針を策定し、必要に応じて取扱規定の整備が必要になります。
それにとどまらず、就業規則・個人情報保護規定等に関連しますので体系的に整備をしなければなりません。
当事務所にも9月に入りようやく質問が来るようになりました。
今までは周知を徹底してきましたが、これからは運用についてサポートをしなければなりません。
しかし、中小零細企業において完全に組織的安全管理措置、人的安全管理措置、物理的安全管理措置、技術的安全管理措を講じることができるのか。
教育・研修を通じて特定個人情報が「適正に管理されるのか」など不安に感じています。
そもそも、大企業と中小企業とでマイナンバーの取り扱いが異なっていいのでしょうか。
マイナンバーの価値はどの企業に行っても同じ価値をである。
極端な話をすれば「マイナンバーの管理が大企業2,000点、中小零細では-2,000点」とした場合、マイナンバー制度が不公平極まりない。
今後、マイナンバーが生活の一部になると個人情報が漏えいするのではないかと考え不安でいっぱいです。
もし、漏えいした場合に「基本的人権」は守ることができるか危惧しています。
結局、役所の利便性と一部企業の特需で盛り上がっているような気がします。
これから運用に悪しきあれば見直してほしいと思います。